「おしゃれな自転車ブランドとして人気のルイガノですが、最近ロードバイクを見かけなくなった」と感じていませんか?ルイガノのロードバイク撤退は事実なのか、その経緯を解説します。実は、この問題にはカナダ本社の経営破綻が背景にあり、本格スポーツ向けの姉妹ブランドであるガノーとの違いを理解することが重要です。この記事では、撤退前のロードバイクの評判や、現在の日本での企画・販売体制についても詳しく掘り下げます。さらに、ルイガノのロードバイク撤退後のラインナップとして、人気のミニベロは現在も販売中であることや、おしゃれな電動自転車も展開している現状を紹介。街乗り向けのマウンテンバイクや高校生の通学用としても人気があるモデル、交換用のサドルなどパーツも豊富に揃っていることまで、ルイガノのロードバイク撤退に関する現状まとめとして、あなたの疑問にすべてお答えします。
この記事で分かること
- ルイガノがロードバイクから撤退した本当の理由
- 姉妹ブランド「ガノー」との明確な違い
- ロードバイク撤退後の現在の製品ラインナップ
- 今後のルイガノ製品の購入方法と選び方
ルイガノのロードバイク撤退は事実?経緯を解説
- カナダ本社の経営破綻が背景
- スポーツ向けのガノーとの違い
- 撤退前のロードバイクの評判
- 日本での企画・販売体制について
カナダ本社の経営破綻が背景

ロードバイクの世界:イメージ
結論から申し上げると、ルイガノおよび姉妹ブランドのガノーによる、本格的なロードバイクの新規製造・開発は事実上終了しています。この状況に至った最大の要因は、2020年3月にカナダのルイガノ本社(Louis Garneau Sports)が経営上の困難に直面し、日本の民事再生法に相当する会社更生手続きを申請したことにあります。
創業者であるルイ・ガノー氏は、当時「経営上の問題は3年前に始まった。2つの大きな国際的な顧客が倒産し、我々の資金繰りに大きな打撃を与えた」と語っており、外部環境の悪化が引き金であったことがうかがえます。(参考:Bicycle Retailer and Industry News)
ロードバイク、特に競技用ハイエンドモデルの開発・製造は、多額の研究開発費や設備投資を必要とする事業です。事業再建を進める中で、リスクとコストの高いロードバイク事業は整理の対象となり、結果として大幅な縮小、そして事実上の撤退へと繋がりました。
ただし、ここで重要なのは、あくまでこれはカナダ本社が主導で開発していた競技用モデルの話であるという点です。現在、私たちが日本で目にする「ルイガノ」ブランドの自転車は、異なる体制で企画・販売されています。そのため、「ルイガノの自転車が市場から完全に消えた」と考えるのは早計です。
補足:原点回帰しアパレル事業が中心に
経営再建を経て、カナダ本社はブランドの原点であり、得意分野でもあるサイクルウェア、ヘルメット、シューズといったアパレル・アクセサリー事業に経営資源を集中させています。カナダ本国の公式サイトを訪れると、自転車本体のラインナップは大幅に縮小され、アパレル製品が前面に押し出されていることからも、その方針転換は明確です。
スポーツ向けのガノーとの違い

ロードバイクの世界:イメージ
ルイガノのロードバイク問題を正確に理解するためには、姉妹ブランド「GARNEAU(ガノー)」の存在が不可欠です。ルイガノ社は2008年頃から、より高いパフォーマンスを求めるサイクリストのために、ブランドの差別化戦略を本格化させました。
具体的には、「ルイガノ」を街乗りやフィットネス、サイクリングの楽しさを伝えるためのカジュアルラインと位置づけました。その一方で、「ガノー」を最新の技術を投入し、レースシーンでの勝利を目指すためのスポーツ・ハイエンドラインとして明確に区別したのです。かつて日本のプロチーム、チーム右京が駆っていたマシンも、この「ガノー」ブランドのフラッグシップモデルでした。
そして、カナダ本社の経営破綻で最も大きな影響を受け、製造中止の憂き目にあったのが、このガノーブランドの高性能ロードバイクです。一方で、日本の「ルイガノ」は、本国とは少し異なる独自の立ち位置を築いていました。両ブランドの主な違いは以下の通りです。
| 項目 | LOUIS GARNEAU(ルイガノ) | GARNEAU(ガノー) |
|---|---|---|
| ブランドコンセプト | 日常に溶け込む、おしゃれでカジュアルな自転車ライフの提案 | 勝利を目指す、アスリートのためのハイパフォーマンス機材 |
| 主な車種 | クロスバイク、ミニベロ、シティサイクル、E-BIKE | カーボンロードバイク、エアロロード、グラベルロード |
| 開発・企画 | 主に日本国内の代理店によるライセンス契約に基づく独自企画 | カナダ本社主導による研究開発 |
| 現在の状況 | 日本市場で独自のラインナップを展開し、販売を継続中 | ロードバイクの新規製造・開発は事実上終了 |
このように、日本で広く親しまれてきた「ルイガノ」ブランドの自転車の多くは、カナダ本社が直接開発したモデルではなく、日本の代理店が市場のニーズに合わせて企画したライセンス製品でした。このビジネスモデルがあったからこそ、本社のロードバイク事業撤退という大きな変化がありながらも、日本のルイガノブランドは独自の進化を遂げ、現在も存続しているのです。
撤退前のロードバイクの評判

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それでは、市場から姿を消してしまったルイガノやガノーのロードバイクは、サイクリストたちからどのように評価されていたのでしょうか。その評判は、ブランドとユーザーのスタンスによって大きく異なりました。
ガノーブランドの評価
ガノーブランドは、プロチームへの供給実績がその性能を雄弁に物語っていました。特にフラッグシップモデルの「GENNIX(ジェニックス)」シリーズは、エアロダイナミクス、軽量性、剛性のバランスが取れた本格的なレースマシンとして、競技志向のライダーから高い評価を受けていました。緻密なカーボンレイアップ技術や風洞実験に基づいた設計は、紛れもなくワールドクラスのレベルにありました。
ルイガノブランドの評価
一方で、ルイガノブランドのロードバイクは、性能よりも「スポーツバイクの世界への入り口」としての役割を担っていました。鮮やかで豊富なカラーリングと、親しみやすいスタイリッシュなデザインは、それまでスポーツ自転車に興味がなかった層、特に女性や若者たちの心を掴みました。しかし、その親しみやすさから、一部のベテランサイクリストからは「ファッション優先のブランド」と見なされることもあり、性能面での評価はガノーに一歩譲るというのが一般的な見方でした。
注意点:中古市場でのガノー製バイク
現在でも中古市場では、状態の良いガノーのロードバイクが見つかることがあります。性能的には非常に魅力的なモデルも多いですが、購入には注意が必要です。ブランドが事実上撤退しているため、モデル専用のディレイラーハンガーやヘッドセット、シートポストといった補修パーツの入手が極めて困難になる可能性があります。長く乗り続けることを考えるならば、相応の覚悟と知識が求められるでしょう。
日本での企画・販売体制について

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日本のルイガノブランドの展開は、時代と共にその担い手を変えてきました。ブランド黎明期から長年にわたり、その中心的な役割を担ってきたのが「株式会社アキコーポレーション」です。
同社は日本の総代理店として、ただ輸入販売するだけでなく、日本の道路事情や日本人の体型、そして住環境までを考慮したオリジナルモデルを数多く企画・開発しました。これが日本のルイガノブランドの独自性を決定づけ、多くのファンを獲得する礎となります。
その後、ブランドの日本における総販売代理権は、全国に店舗網を持つ大手自転車専門店の「株式会社あさひ」へと引き継がれます。これにより、ルイガノは一部のスポーツバイク好きだけでなく、より幅広い層にとって身近で、手に入れやすいブランドへと変化しました。(参照:サイクルベースあさひ公式サイト)
現在の日本のルイガノは、いわば「カナダ発祥のブランドイメージを継承しつつ、あさひが日本のユーザーのために企画・開発するナショナルブランド」と言えるでしょう。この強固な国内体制があるからこそ、カナダ本社の大きな事業転換にも揺るがず、日本市場に根ざしたユニークな自転車を供給し続けられるのです。
ルイガノのロードバイク撤退後のラインナップ

ロードバイクの世界:イメージ
- 人気のミニベロは現在も販売中
- おしゃれな電動自転車も展開
- 街乗り向けのマウンテンバイク
- 高校生の通学用としても人気
- 交換用のサドルなどパーツも豊富
- ルイガノのロードバイク撤退に関する現状まとめ
人気のミニベロは現在も販売中

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ロードバイクという選択肢がなくなった今、現在のルイガノを象徴する存在がミニベロ(小径車)です。その中でも代表的な「EASEL(イーゼル)」シリーズは、単なる移動手段ではなく、ライフスタイルを彩るアイテムとして確固たる地位を築いています。
小径タイヤはストップ&ゴーの多い街中で機敏な走りを実現し、漕ぎ出しの軽さは信号待ちからのリスタートを快適にします。また、そのコンパクトな車体は、マンションの駐輪場や玄関先でもスペースを取らないという実用的なメリットも備えています。デザイン面では、クラシカルなホリゾンタルフレームから、乗り降りのしやすいスタッガードフレームまで、多様なバリエーションを展開。豊富なカラーと相まって、自分のスタイルに合った一台を見つける楽しみがあります。
EASELシリーズの主なラインナップ
- EASEL 9.0:スポーティな走行性能と快適性を両立した、シリーズの中心的モデル。
- EASEL 8.0:より街乗りに特化し、フェンダー(泥除け)やキャリアを装備した実用モデル。
- EASEL 7.0:乗り降りのしやすさを追求したスタッガードフレーム採用モデル。
ロードバイクのような長距離・高速巡航は得意ではありませんが、日常の行動範囲を少し広げ、休日のカフェ巡りやショッピングをより楽しいものにしてくれるパートナーとして、ミニベロは最適な選択肢の一つです。
おしゃれな電動自転車も展開

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現代の多様な移動ニーズに応えるべく、ルイガノは電動アシスト自転車(E-BIKE)の分野にも積極的に取り組んでいます。ルイガノのE-BIKEは、単に「楽をするための道具」ではなく、ブランドが持つデザイン哲学を反映した「おしゃれな乗り物」として開発されているのが最大の特徴です。
人気のミニベロをベースにした「EASEL-E」は、一見すると電動アシスト自転車とは思えないほどバッテリーがフレームに自然に溶け込んでおり、デザイン性を重視するユーザーから高い評価を得ています。また、パワフルな走行性能を持つクロスバイクタイプの「AVIATOR-E」は、通勤距離が長い方や、体力に自信はないけれどスポーティな走りを楽しみたいという方に最適です。
これらのモデルは、坂道の多い地域での移動の負担を劇的に軽減するだけでなく、環境負荷の少ない移動手段として、持続可能な社会への貢献という側面も持っています。デザインと実用性、そして社会性を兼ね備えたルイガノのE-BIKEは、これからの都市交通の新しい選択肢となるでしょう。
街乗り向けのマウンテンバイク

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ルイガノのラインナップに、険しい山道を下るための本格的な競技用マウンテンバイクは存在しません。しかし、そのタフで安定感のあるスタイルを取り入れた、街乗りやツーリングで活躍するモデルが充実しています。
その代表格が、ユニークな存在感を放つアドベンチャー・ツーリングバイク「BEACON 9.0」です。強靭なクロモリフレームに、多様なポジションを取れるバタフライハンドル、信頼性の高いシマノ製コンポーネント「DEORE LX」を搭載。標準装備の前後キャリアは、通勤用のバッグから、数日間のキャンプツーリングの装備まで、あらゆる荷物を積載可能です。舗装路の快適性はもとより、河川敷の砂利道や林道といった未舗装路にも臆することなく分け入っていける走破性は、日常に冒険のスパイスを加えてくれます。
このように、現在のルイガノはレースでのタイムを競うのではなく、自転車と共に過ごす時間の豊かさや、旅の楽しさを提案することに注力しています。マウンテンバイクのような安定感と見た目を好み、日々の移動から週末の小旅行まで一台でこなしたいと考えるユーザーにとって、ルイガノの提案は非常に魅力的に映るはずです。
高校生の通学用としても人気

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ルイガノのクロスバイク、特に「SETTER(セッター)」シリーズは、中高生の通学用自転車として長年にわたり定番の人気を誇っています。その理由は、デザイン、価格、実用性の三拍子が揃っている点にあります。
まず目を引くのが、シンプルで飽きのこないデザインと豊富なカラーバリエーションです。制服にも私服にもマッチし、自分らしい一台を選ぶことができます。価格帯も、本格的なスポーツバイクと比較して手頃でありながら、シティサイクル(ママチャリ)よりも格段に高性能であるため、「初めてのスポーツバイク」として絶妙なポジションにあります。
通学用としてSETTERが選ばれる理由
- 軽快な走行性能:車体が軽量なため、一般的なシティサイクルより漕ぎ出しが軽く、坂道も楽に登れる。
- カスタマイズ性:通学に必要な泥除け、カゴ、スタンドなどを後付けしやすい設計になっている。
- 信頼性と安全性:全国展開する「サイクルベースあさひ」で購入できるため、定期的な点検や修理といったアフターサービスが受けやすい。
ただし、スポーツバイクであるため、シティサイクルに比べて盗難のリスクが高いというデメリットも存在します。警察庁のデータでもスポーツ自転車の盗難は後を絶たないため、鍵を2つ以上かける「ダブルロック」を徹底するなど、しっかりとした防犯対策が不可欠です。(参照:警視庁「自転車盗」)
交換用のサドルなどパーツも豊富

ロードバイクの世界:イメージ
ルイガノというブランドの根底には、創業者ルイ・ガノー氏が元五輪出場選手というアスリートであった事実があります。彼は自らの経験から、ライダーが直接身につけるウェアや機材の重要性を誰よりも理解していました。だからこそ、ルイガノは自転車本体だけでなく、サイクリングライフをトータルで支える関連パーツやアクセサリーのラインナップを非常に大切にしています。
乗り心地に直結するサドルはもちろんのこと、安全を守るヘルメット、操作性を高めるグローブ、機能的なバッグ類に至るまで、その展開は多岐にわたります。これらの製品に共通しているのは、プロ仕様の極端な機能性を追求するのではなく、日常的なサイクリングシーンでの快適性と、街に溶け込むファッション性を高い次元で両立させている点です。
自転車本体のカラーに合わせてヘルメットやグローブを選ぶといった、トータルコーディネートの楽しみは、ルイガノが提供する大きな付加価値の一つ。自転車という「点」だけでなく、サイクリングという「体験」全体を豊かにしたいと考えるユーザーの想いに、ルイガノは応え続けています。
ルイガノのロードバイク撤退に関する現状まとめ

ロードバイクの世界:イメージ
最後に、この記事で解説してきた「ルイガノのロードバイク撤退」に関する情報を、要点を絞ってまとめます。
- ルイガノの本格ロードバイク製造は事実上終了している
- 直接的な原因は2020年のカナダ本社の経営破綻にある
- 特に影響を受けたのは競技向けハイエンドブランド「ガノー」
- 日本で販売される「ルイガノ」はライセンス契約に基づく国内企画商品
- 現在の国内での企画・販売は「サイクルベースあさひ」が中心的な役割を担う
- ロードバイク撤退後もルイガノブランドは存続し独自の進化を遂げている
- 現在の主力商品はミニベロ、クロスバイク、電動アシスト自転車
- デザイン性の高いミニベロ「EASEL」シリーズはブランドの象徴的存在
- バッテリーが目立たないスタイリッシュな電動アシスト自転車も展開
- レース志向から脱却し、街乗りやライフスタイル提案を重視する方針
- 「BEACON 9.0」のようなユニークなツーリングバイクもラインナップ
- クロスバイク「SETTER」シリーズは高校生の通学用としても定番の人気
- サドルやヘルメット、ウェアといった関連パーツやアクセサリーも豊富
- 中古市場の「ガノー」ロードバイクは高性能だが補修パーツの入手に注意が必要
- 今後、ルイガノブランドから本格的なロードバイクが再登場する可能性は極めて低い
